ハワイ暮らし

夫妻が奈良に帰っている間は、ロングステイ社という大塚氏が社長をしている会社を通して日本からの旅行者に貸していて、月平均約1000ドルの売り上げがある。ただし、これは当初3カ月間の数字だから、管理会社の手数料や税金などを払った後はどういうことになるのか、増田さんにはまだわかっていない。「ハワイは住みやすいですよ。年寄りを大切にしてくれますしね。気候はいいし、第一、まわりの目を気にしなくてよいため、とても気楽に過ごせます」という増田さん夫妻は、ビザなしで滞在できる3カ月単位でハワイ暮らしを楽しみながら、カナダに行ったり奈良に帰ったりして、これからの日々を過ごしたいと言う。「ただ、食事のことが困るんです。私たちは日本食でないとダメなので、ダイエーやマルカイといった日本のスーパーで買い物をして料理をつくるんですけど……」とキクノ夫人。65才を過ぎたころから体力がグーンと落ち、同時に食べ物の好みも変わってきた。ご主人の順一さんは、以前好きだった肉がまったく食べられなくなった。おまけに糖尿病や高血圧の症状があるから、食事の準備にキクノさんの手間がかかる。2人で日本食ばかり食べていると食費はけっこう高く、1日60ドルほどかかるが、それでもハワイでの生活費は年金の範囲でまかなえると言う。

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